探偵

探偵が嘘の報告をすることはあるの?嘘をつかれる&嘘の依頼について

探偵に浮気調査を依頼すると、調査報告書を渡してくれます。

この報告書は非常に重要なもので、浮気の証拠として使うものになります。

ですが、こちらの報告書は内容やその精度も異なり、中には嘘の報告をする悪質な探偵社も存在しているそうです。

また、嘘の調査を依頼するケースもあるだとか…。

そこで、探偵の嘘の報告とは具体的に何かということや、嘘の依頼は可能なのかということについても合わせてみていきましょう。

探偵から、嘘の報告はあるの?

探偵事務所が嘘をつくはずない…と思っている方もいるかも知れません。

ですが、結論から言うと、探偵から嘘の報告が挙がってくることもあります。

それではなぜ探偵が嘘の報告をするのでしょうか。

本来、探偵に依頼した際の調査報告書には、対象者の行動が事細かに記されています。時間や画像も書き込まれており、利用した交通機関や通ったルート、訪れたお店、一緒にいた相手なども記載されています。

近年では映像をDVDに焼いて一緒に渡している探偵事務所も増えてきています。

そんな報告書の内容が嘘だなんて信じたくないですよね。

なぜそういった探偵事務所があるのでしょうか?

探偵は免許制ではなく、届け出制だから

探偵は免許制ではなく、届け出制です。

つまり犯罪を犯したことがあるなどの特殊な場合を除き、探偵事務所を起ち上げてから、届けさえ出せば誰でも探偵になることができるのです。

このため、最初に届け出をだしているところを選ぶことはもちろんですが、届けを出している探偵の中にも悪質な業者は存在していますので見極めが大切です。

調査料金を依頼人からもっと取りたいから

探偵が嘘をつくケースとして、調査料金を上乗せしたいからという理由があります。

たとえば、調査開始一日で、浮気の証拠を取ることができたとします。

探偵事務所の料金は調査員の数と調査時間で決まります。

つまり調査日数を増やせば、それだけ依頼人からお金を取ることができるのです。

このため、依頼人には証拠が出たことを隠し「いまのところ浮気をしている様子はないが、こちらの経験上もう数日で動きがあるはず」と報告するのです。

依頼人が探偵を騙す&嘘をつくことはできる?

それでは、逆のパターンで「依頼人が探偵を騙す」、または「嘘をつく」ということはできるのでしょうか?

結論から言うと、こちらも、嘘をつくことは可能だといえます。

探偵を騙すのは難しくありません。

その理由も合わせてご紹介します。

探偵に依頼するのに犯罪歴の提示は必要ないから

探偵に依頼をする場合ですが、身元を証明する書類をさほど必要しません。

例えば、犯罪歴がないことを証明する書類すらも、探偵に依頼するときに一切必要ではありません。

欧米各国では、探偵は犯罪者データベースにアクセスする権限を持っているので、依頼者が犯罪者であるかどうか調べることも可能ですが、日本の探偵にそんな権限はありませんし、ましてや、依頼者に逮捕歴などを提出させるような制度もありません。

つまり、探偵は元犯罪者や、現役の犯罪者から依頼されたとしても、その素性を見破ることは出来ないのです。

探偵が依頼主を観察するしか方法がない

このように、探偵は、依頼主の素性について細かくしる権限がありませんので、依頼者が嘘をついているのか、そうでないのかを見抜くためには、探偵自身が依頼者をよく観察し、その言動に嘘がないかを判断しなくてはなりません。

しかし、長年人間の観察を続けてきたベテランの探偵や、才能のある若手の探偵ではないと、依頼主の嘘を見抜くことはできません。

探偵の業務は依頼人の調査ではないから

探偵業法によれば、探偵の業務とは「依頼により、特定個人を尾行や張り込みなどを使い調査し、報告すること」とあります。

ここで問題となるのが、探偵は「依頼による調査」しか行なうことが許されていない点です。

探偵の仕事の全ては、依頼をする依頼者の存在があってこそ。

しかし、その依頼者を調べたいと探偵が思ったとしても、探偵業の範囲の中では許されていません。

探偵に嘘があると感じたときにはどうしたらいい?

探偵に納得できないだとか「嘘ではないか」と感じた時に、それを探偵事務所に言って、噛みついても、問題は解決しない可能性があります。

このときは、外部に相談して助けを求めることが大切です。

警察

大金が絡んでいる、誰かの身に危険が迫っている等ひっ迫した状況の場合、とにかく警察に相談するようにしましょう。

ただし、警察は事件性があると判断した場合にしか動いてくれないので、本当に危険なときだけになります。

探偵の悪質さを訴える場合は、騙されたり迷惑をかけられたという証拠をしっかりと提示しましょう。

弁護士

調査料金の不当な請求を受けているなどの事情がある場合は、弁護士に依頼しましょう。

弁護士は全ての法律相談を受けることができ、本人に代わり法的な手続きを進めることもできます。

ただし、弁護士への依頼には料金が発生するのと、時間がかかることも多いです。

不安な場合は相談料無料の弁護士事務所を選ぶといいでしょう。

他の探偵事務所

他の探偵事務所にトラブル解決を依頼するのも手です。

優良な探偵事務所なら、探偵事務所の名前を伝えると、その評判を知っていることが多いですし、あまりにも悪質なら手助けをしてくれるはずです。

本来の依頼を解決する手助けになります。

探偵社の中には探偵トラブル解決を行っている所も多く、頼りにすることができます。

まとめ

残念ながら、嘘をつくような悪質な探偵事務所も存在しているのが現実です。

そして同様に、探偵も人間である以上、悪い依頼者に騙されることがあります。

浮気調査などを依頼したいと考えたときには、優良な探偵事務所を選びましょう。

そして、お互いに虚偽報告がないようにしましょう。