探偵事務所

興信所と探偵事務所の業務の違いとは?どちらに依頼すればいいのかを解説!

浮気調査を依頼する時などに「探偵」と「興信所」のどちらに依頼すればいいのか?という疑問をお持ちではないでしょうか。

ネットや広告などで浮気調査や素行調査について調べてみると、「興信所」と「探偵事務所」という2種類の専門業者がいることがわかります。

一般の方からしてみると、興信所と探偵事務所の違いが分からず、どちらに依頼するべきなのか悩みますよね。

そこで、今回は探偵事務所と興信所の違いについて見ていきたいと思います。

気になっている方は是非参考にしてみてください。

興信所と探偵事務所の違い

興信所と探偵事務所は歴史的な背景や担ってきた役割において違いがみられます。

ですが、結論から言うと、その業務内容にほとんど差はありません。

探偵と興信所とどちらに依頼すればいいのか?という疑問についても、どちらでもよいです。

現在、探偵と興信所の業務形態にそれほど違いがないこともあり、むしろ両方を名乗っているところがほとんど、と言っても良いくらいの状況です。

探偵の歴史

興信所と探偵の歴史を少し探ってみましょう。

現代では、そう違いはないのですが、実は日本では古くは江戸時代から、調査活動を行う人を意味する意味の単語として「探偵」は存在していました。

当時でいう警察組織の下級役人や協力者たちが「探偵方」と呼ばれていたのです。

このことだけで言うと、興信所よりも、探偵の方が古い存在だと言えます。

実は、日本以外の国では、探偵には、多くの権限があります。

興信所は昔、自身の身分を明かしたうえで、主に会社に対する「信用調査」を行っていました。一方、探偵は、基本的に身分を明かさずに対象者の身辺調査を行っていたという違いもあります。

現在では、探偵とは何かを決定づけるのは、平成19年に施行された法律「探偵業法」における第二条、探偵の定義となります。

※参考:探偵業法

第二条
この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の興信所の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。

興信所の歴史

興信所の由来について調べていると、“紳士録”という書物に行き当たります。

この本の別名は興信録といい、実業家界隈の法人の信用程度を明らかにする目的で、興信所の設立より数年前に作られています。

中身は、法人の営業状況や財産について、また代表者等の個人の生年月日・住所・学歴・出生地・家族構成・趣味など、莫大な情報が記されています。

ではなぜ、このような企業の情報や他人の信用状態を調べなければいけない、興信調査が必要な状況が生まれたのでしょうか?

それは、ビジネスの世界で商業手形による信用取引が主流化したためです。

本当に信用できる相手と商取引をするために、興信所による信用調査が必要になったのです。

日本では、まさに明治時代に近代的な商業手形取引が全盛になります。

その時代とともに、必要に駆られて興信調査を行う専門の会社が参入してきたのです。

興信所はこのように、自身の身分を明かしたうえで、主に会社に対する「信用調査」を行っていました。

信用調査とは、簡単にいうと、企業の資産状況や経営状態などを調べる業務です。

現在では、興信所については「興信所業者が講ずべき個人情報保護のための措置の特例に関する指針」に定義が示されています。

第2 用語の定義

ア、調査業務
他人(個人である者に限る。以下同じ。)の生命、身体、財産その他の権利利益の保護のために必要な人の所在又は行動に関する事項について、当該他人の需要に応じて調査し、その結果を当該他人に報告する業務

過去には、探偵と興信所には違いがあったが現在は同じ

興信所は企業の信用調査をしている会社で、探偵は事件や犯罪を追う職業です。

興信所とは、元々違う業種を指すものだったのです。

とはいえ、現代では興信所と実質的な違いは無く、法律上同じ業種ということになっています。

探偵も人の居場所や行動について、興信所と同じように調べることが可能です。

企業の信用調査だけではなく、個人からの行動調査、行方調査等の調査も興信所と共通して行っていますので、業務が限定されてしまうということはありません。

興信所・探偵事務所で調査してもらえる内容は?

興信所と探偵事務所で請け負っている調査の例ですが、以下になります。

浮気調査 対象者の行動を調査し、浮気の事実を確認する
素行調査 対象者の行動を調査し、浮気の事実を確認する
所在調査 対象者の詳細な住所を調べる
人探し行方調査 行方知れずになった人の居場所などを調べる
信用調査 対象人や企業の債務状況、経営状態や資産状況を調べる
身元調査 対象者の経歴や過去・現在の交友関係等を調べる
盗聴発見調査 盗聴、盗撮されているかどうかを調査する
いじめ(いやがらせ)確認調査 いじめの実態について調査し、証拠をおさえる
ストーカー対策 ストーカー行為の証拠をおさえる、ストーカーの身元調査をする
監視・張り込み 対象者の行動を監視し、把握するために行われる
お墓調査 対象者のお墓の所在を調べる

このように、調査内容はたくさんありますが、例えば浮気調査を依頼したい場合は、浮気調査をちゃんと調査項目として行っている探偵事務所や興信所に依頼された方がよろしいかと思います。

興信所や探偵事務所の看板を掲げていても、実は別れさせ屋(工作が主業務)だったということもあるそうです。

興信所・探偵事務所とひとくくりにはせずに、依頼を検討する場合は必ず事前に探偵事務所のホームページなので専門分野を確認するようにしましょう。

まとめ

探偵と興信所の違いについてご紹介しました。

結論から言うと、浮気調査だったり、尾行・張り込みによる調査や人探しなどを依頼する場合、探偵でも興信所でもどちらでも構いません。

現状では興信所と名乗っていても、実質的に探偵事務所と大きな違いはないと言ってよいでしょう。

法律的にも両者を大きく区別するものは存在せず、重要なのは「探偵業届出を出しているかどうか」ということ。

そして、「相談しやすいか」「事務所の調査員が信頼できそうか」などを無料相談の段階で確認しておくことも必要です。

そのうえで、料金体系等の具体的な特色チェックに移るのが、効率的に優良な事務所を探すコツです。