お菓子についている名前のお話

物には大抵、名前があって名前(それを指す言葉)があるから
事象もある、と言えるかもしれない。

例えるとヨーロッパ人は肩が凝らないらしい。
「肩が凝る」という言葉がないから認識もないのだと思う。
日本に来たフランス人、日本語を覚えていったある日、
「肩が凝った」と思ったそうな。

そしてお菓子の名前のお話。

有名なところでは、ティラミス=Tiramisu.
tira=投げる(引き上げる)mi=私 su=上に(上方に)
「私を上に引き上げる」と訳せます。
極楽まで連れて行ってくれるくらい美味しい、とか
自分まで浮いてしまうくらい軽いお菓子。
そんな意味にとらえています。

パンナコッタ=Pannacotta.
Panna=生クリーム cotta=火を通した 
で、火を通した生クリームですね。
ただ、ゼラチンを入れないとお菓子としての体をなしませんね。

ブリュレ=Cream brûler. (クレームブリュレ)
Cream=クリーム brûler=焼いた
で、焼いたクリーム。表面は砂糖を焦がしてカラメル状にしてあります。

オペラ=Gateau Opera. (ガトーオペラ)
Gateau=(一般的に)お菓子 Opera=オペラ座からとったらしい。
オペラ座近くの菓子屋が作ったとか、
コーヒークリーム、チョコレートクリーム、ビスキュイ(スポンジ生地)の
層になっているのをオペラ座の階段に見立てたとか、言われています。

シュークリーム=choux à la crème.
choux=キャベツ à la crème=~風のクリーム
で、キャベツ風のものに詰めたクリーム。
丸く焼き上げたシュー生地をキャベツに見立てている訳ですね。
このシュークリームを円錐状に積み上げたお菓子、クロカンブッシュは
主に結婚披露宴の時に使われて子孫繁栄の願いが込められているとか。
「キャベツから赤ちゃんが生まれるのよ」ヨーロッパではよく言われますね。

コンベルサシオン=conversation.
そのままで、お話し合い。
ざっくりとしたパイ生地、カリっとするグラスロワイヤル、
ふわっとしている中身のフランジパーヌ。
(アーモンドクリームとカスタードクリームを合わせたもの)
美味しいお茶と美味しいお菓子。楽しく会話が弾みます。
ラ・ソネでは「コンベル」という名前でショーケースにならんでいます。

ことほど左様に名前には色々な「言われ」があります。
作り手が単純に名付けたものも多々ありますが、
それでも何らかの意味を持っていそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です